おたか夫の男根を切る
風梅年代記 2 寛政元酉 さんご節といふ唄流行る 同二戌 秋大洪水、所々川荒れ見分を請く 鹿島大ぐえ、酒井与惣左衛門の家くえつぶる 同三戌 板谷戸、定衛門退転する 同四子 平仁田の大道を釜の沢へ廻す 同五丑 小柏に病犬流行、人を多く喰ふ 同六寅 下鹿島、兼五郎酒店を開く 同七卯 矢掛にて太郎といふ男、見世物を出す、三十五歳にて二尺一寸の丈 同八辰 鹿島に人形始まる 一人へ三人がかりにて大芝居あり 同九巳 細谷戸薬師堂にて真心という僧侶、金春流の古謡を教ふ 同十午 全阿和尚、養浩院住持となる 同十一未 小柏房右衛門退転す 小柏奥ノ反吉田氏百姓となる 同十二申 庚申塚村々に立つ 大厄病流行 村々百万遍の数珠を拵ふ 享和元酉 全阿信州より願王和尚請待 百日の大結制を行ふ 同二戌 養浩院に釣鐘を鋳る 同三亥 養浩院大門に大きなる石地蔵建つ
文化元子 鹿島斉藤武右衛門、医師をなす、小柏に日野出山谷八と申す角力あり三段目になる 同二丑 鹿島忠作といふ者、女房を屠す 同三寅 鹿島大火、人形焚く、奈良山新左衛門千本杉形と狂歌人となる 同四卯 小柏六郎右衛門隠居、小柏郎吉六郎右衛門と改め名主となる 同五辰 秋田村(秋畑村か)にて九之助といふ者を殺し奈良山の地獄谷へ捨つ、大騒動となる 同六巳細谷戸、松田秀右衛門宅碁将棋の会をなす、大人数集まる 同七午 箕輪小柏伝益、医師となる、塩平に冨屋藤八酒造を始む 同八未 矢掛の寺に木々庵と申す俳諧者住む 岡本熊太郎、箕輪山に大熊をうつ 同九申 小柏名主退役、岡本熊太郎、助左衛門と改め名主役仰付けらる 同十酉 風梅生る よしこのといふ唄流行、田本の滝の沢、小柴兵右衛門、大橋流の書を教ふ 同十一戌 細谷戸、飯塚常五郎天徳清水井の上に酒店を出す 同十二子 細谷戸、富八酒造を始む、梵悦和尚を以て養浩院住持となす 同十三子 田本、髪結大騒動、火方役人高村出役有り、地頭役人広瀬小右衛門之を鎮む 同十四丑 上日野村髪結所を禁止す 日野坊女房おたか夫の男根を切る
(山伏の家)
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